こんにちは。
山崎石材店でお手伝いしている、藤田幸子です。
突然ですが、あなたは(選択的)夫婦別姓に賛成ですか?反対ですか?
そして、仮に夫婦別姓が実現したら、お墓ってどうなるのでしょうか?
夫婦別姓になったらお墓はどうなるのか、疑問がふと浮かんだので、アンケートを取ってみました。すると、驚きの結果が出たので、みなさんにお届けします。
今回は、クラウドソーシングの『クラウドワークス』にて、20名の方に、2020年12月にアンケートを採りました。一体、どうなったでしょうか・・・。
夫婦別姓には賛成?反対?
まず、夫婦別姓そのものに、賛成か反対か聞いたところ、賛成100%となりました。反対はひとりもいません。驚きですね。個人的には、それだけマイナス面のない施策であり、早期に実現するのではないかと思っています。
ちなみに、私個人は今年結婚してフジタ姓になったのですが、夫婦別姓は反対とまではいかなくとも、さりげなく結婚したことをアピールできるといいますか、聞かれてないのに結婚したと暗に伝えられるので良いなと思っております。ただ、実際に結婚となると改姓の手続きが非常に面倒なので、他の方が別姓でいきたいというお気持ちはわかります。
性別と年代の分布はこんな感じです。男性のほうが少し多く、30-40代の方を中心に、最高齢は60才男性の方でした。60代であっても、夫婦別姓に賛成というご意見は、頼もしく感じますね。
夫婦別姓にしたら、お墓はどうなる?
では本題です。
夫婦別姓にしたら、お墓はどうなるのでしょうか?どのように考えているのでしょうか?今回は匿名アンケートのため、気軽に本音を聞いてみました。
話し合う ・・・4名(20%)
一緒にはいる ・・・8名(40%)
別々にはいる ・・・6名(30%)
樹木葬や墓はいらない・・・2名(10%)
という結果になりました。
特徴的だったのが、20%の方が「パートナーと話し合う」という答えをされたことです。夫婦間のコミュニケーションは、時間がたつほどなあなあになり、話し合いがしづらくなるのでは?という仮説を、実親などをみるに思っていましたが、世間はそうではないようです。しっかり話し合って、決めていただきたいですね。
では、それぞれのご意見のなかで、個人的にユニークだなと思った意見をご紹介するとともに、山崎社長にコメントをいただいてみましょう!
【同じお墓に両家の姓を刻印】
- もちろん両家の家族で相談になるでしょうが、両家の姓を刻印したお墓を立てるというのが一番しっくりくる選択だと思っています。2番目の選択としては両家お墓に半分ずつ納骨するという方法もありかなと思っています。
山崎社長のコメント:おふたりだけのお墓なら、それでOKですね。夫婦墓、一代墓と呼ばれる形です。また、子供さんが同じお墓に入られないなら、両姓の刻印でもいいと思います。ただ、、、子供が継ぐとなると、また別の問題が生じてしまいますよね。子供さんそれぞれの名字と新しい名字があるので、たくさんの名前ができてしまいます。
【死んだらお隣さん】
- 隣通しで夫婦お墓を建てると思います。
山崎社長のコメント:隣通しというのは仲良しですね。実は、山崎石材店にもご夫婦でこられて、ご主人と奥様、息子さん大学生ふたりの4人の墓を買われた方がいます。
また、お隣に、奥様の実家のご両親の墓を買われました。隣同士なら、一緒にお参りできますから、後に残った人はとても助かります。
実はお墓って、二人用、四人用、六人用の他に、ひとり用もあるんです
夫婦で1個ずつのお墓は想定していますが、おひとり用に、夫婦ではいられるかたもいらっしゃいます。
おひとり用なら、そのお墓に永久にいられるからです。複数人は合祀になっちゃうんですね。他の人と交ざるのが嫌だという気持ちをもたれる方が2割ぐらいいるので、合祀がいやだという方に、ひとり用が売れています。また、ご夫婦なら混ざってもいいかな、という感情なのだと考えられます。
【好きな言葉を刻印】
- 時代は変わりゆくので、臨機応変にお互いの話し合い次第で決めます。
墓石には「~家」という名字の彫刻ではなく、何か好きな言葉(例えば「感謝」、「絆」等)や、好きな絵柄を彫刻してもらい、裏書にはそれぞれの没年と別姓の氏名を彫刻してもらう。
山崎社長のコメント:お墓には好きな文字を刻んでいいのです。しかし、仏教では「愛」が刻めないなど、宗派によっていろいろあるのは事実です。ほかにも、浄土真宗だと魂はないので、「霊」はだめとか。
こちらお墓屋さんとしては、自由に刻んでいただきたいのですが、宗派によってはだめな文字が出てくるので確認が必要です。また、ご家族の中で違和感のある言葉はやめたほうがいいですね、とアドバイスしています。
実際にお墓に掘ると残るので、お参りする人の意見を聞くのが一番です。
最後に
夫婦別姓とお墓の問題。お手伝いしている私・藤田の「別姓が何世代も続いたら、お墓ってどうなっちゃうのかな?」という単純な疑問からはじまりました。
結論として、選択的夫婦別姓には大賛成、そして、お墓の問題を考えるに、ますます家族間のコミュニケーションが大切だと自覚している、というところでしょうか。「夫婦別姓が実現すると、家族の絆が~」なんていう意見もあるかもしれませんが、アンケートを通じて、より話し合いの必要性が高まっていることがみえてきました。
お墓のことは、人生の最後にもっとも家族のコミュニケーションが必要とされる瞬間なのだと思いました。よって、それまでの積み重なってきた家族の日常が、地層のように積み重なり、人生の最期の、お墓に関してのコミュニケーションを形作るのかもしれません。
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sachiko
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